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私の友人は御主人ともども音楽好きで、リビングにはとっておきのオーディオ機器とスピーカーを置くことを考えていました。そこから始まった住まい探しだったそうです。

口コミで、クオリティの高いマンションを何棟も見て回りましたが、やはりここぞという環境ではありませんでした。スピーカーはアメリカから取り寄せたアンティークのもので、もう60年以上前につくられたものです。スピーカー1つの重量が30kg以上もあるものですから、まず、床が丈夫でなくてはいけません。薄い合板のフローリングでは、重量のあるスピーカーだけでなく、アンプやプレーヤーを安心しておくことができませんし、共振することがあります。

リスニングルームに求められる環境は、居心地の良さと共振のない、適度な響きがあること、そして、遮音がなされていることです。共振しないということになると、やはり、丈夫な床や壁が求められますが、コンクリートの打ち放しというのであれば、くつろぐことができません。音楽はくつろぎのツールです。やはり、自分でリスニングルーム目的のリビングであることを話して、戸建て住宅を設計・施工してもらうしかありません。

そこで、御主人との付き合いの長いオーディオ販売店の店長さんの紹介で、この店や自身のリスニングルームを手掛けた工務店さんに頼むことにしました。もちろん、完璧なものを創り上げるとなると、費用もかかりますから、投資できる範囲で、できるだけクォリティの高いものにしてもらうように依頼しました。

結局、さんざん悩んだ挙句、ミャンマー産のチークの無垢のフローリングで仕上げました。壁は、漆喰で、自然素材なので、音も優しく反響するそうです。御主人は、自分なりのチューニングに余念がなく、リビングは家族のくつろぎの舞台になっているそうです。